コラム一覧
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噴火警戒レベルとは?
レベル1〜5の意味と、それぞれに必要な行動を解説。
🏔
富士山はいつ噴火する?
最新の研究と噴火シナリオ、東京への影響を解説。
🔥
火砕流・溶岩流の違い
速度・温度・被害範囲など、噴火現象の種類をわかりやすく。
📊
VEI(火山爆発指数)とは?
噴火の規模を示す指標VEIをわかりやすく解説。

噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて気象庁が発表する指標です。レベル1〜5の5段階があり、住民・登山者がとるべき行動の目安となります。

レベルの意味

レベル 名称 対象 とるべき行動
1 活火山であることに留意 登山者・住民 通常の活動。火口内立入禁止の場合あり。
2 火口周辺規制 登山者 火口周辺への立入禁止。登山道の通行止め。
3 入山規制 登山者 山頂付近への登山禁止。居住地域への注意喚起。
4 高齢者等避難 居住者 高齢者・要配慮者が避難を開始。
5 避難 居住者全員 危険な居住地域から全員が避難する。

気象庁は各火山の活動状況を24時間監視しており、地震計・傾斜計・GPS・監視カメラなどのデータをもとにレベルを判定しています。

富士山の最後の噴火は1707年の「宝永噴火」です。現在は噴火警戒レベル1(活火山であることに留意)に分類されており、気象庁が常時観測を行っています。

噴火の可能性

政府の地震調査委員会は、富士山周辺でマグニチュード8クラスの南海トラフ地震が発生した場合、富士山の噴火リスクが高まる可能性があると指摘しています。また、山体内部の地下水・マグマ溜まりの状況は、複数の観測機器で常時モニタリングされています。

噴火した場合の影響

内閣府のシミュレーションによると、宝永噴火規模の噴火が発生した場合、火山灰が首都圏を含む広範囲に降下する可能性があります。特に偏西風の影響により、関東平野に大量の火山灰が降り注ぐことが想定されています。

  • 東京での降灰:最大10cm程度(シナリオによる)
  • 交通インフラへの影響:新幹線・高速道路の運休・通行止め
  • 航空機への影響:羽田・成田など首都圏空港の閉鎖
  • 上水道・電力への影響:火山灰による機器障害

今できる備え

火山灰対策として、防塵マスク・ゴーグル・長袖衣類の備蓄が有効です。また、行政の避難計画・ハザードマップを事前に確認しておくことが重要です。

💨 火砕流
高温のガス・岩石・火山灰が混合した流れ。
速度:時速100〜300km
温度:500〜800°C
到達時間が極めて短く、逃げることが難しい最も危険な現象の一つ。
🌋 溶岩流
マグマが地表に流れ出したもの。
速度:時速数km〜数十km(粘性による)
温度:700〜1200°C
比較的ゆっくり流れるため、事前に逃げることが可能な場合も多い。
🌫 火山灰
直径2mm以下の細かい火山砕屑物。
風に乗り広範囲に拡散する。
目・気道への刺激、建物への堆積荷重、交通障害など生活への影響が長期にわたる。
💧 火山泥流(ラハール)
火山灰・岩石が水と混合して流れる現象。降雨や積雪融解によって発生する。
噴火後数年間にわたり発生する可能性があり、河川流域への注意が必要。

VEI(Volcanic Explosivity Index)は、噴火の規模を0〜8の9段階で表す指標です。主に噴出した火山灰・噴石などの体積をもとに算定されます。

VEI規模噴出量(㎦)代表例
0〜1非爆発的〜小規模<0.001桜島(日常的な噴火)
2〜3中規模0.001〜0.1御嶽山2014年、草津白根山2018年
4大規模0.1〜1富士山1707年宝永噴火、桜島1914年
5〜6超大規模1〜100ピナトゥボ1991年(VEI6)
7〜8超巨大噴火>100鬼界カルデラ約7300年前(VEI7)

VEIは対数スケールで、1増えるごとに噴出量はおよそ10倍になります。日本では過去にVEI7以上の超巨大噴火が複数回起きており、現在も阿蘇山・姶良カルデラなどの監視が続けられています。