2014年9月の御嶽山噴火は、噴火警戒レベル1の平穏な状態で、ほとんど前触れなく水蒸気噴火が発生しました。紅葉シーズンの昼どきで山頂付近に多くの登山者がいたことから、戦後最悪の火山災害となりました。この教訓は「活火山では、いつ噴火が起きてもおかしくない」という前提で行動することの重要性を示しています。
噴火が起きたら:行動手順
頭を守る
最優先は噴石から頭部を守ること。ヘルメットを着用、なければザックを頭にかぶせる。大きな岩陰に身を寄せる。
山小屋・岩陰へ避難
近くに山小屋・シェルターがあれば直ちに避難。建物の中央や柱のそばが比較的安全。
火口から離れる
噴石の落下が落ち着いたら、火口から離れる方向へ速やかに下山。火砕流は風下に流れるため風横・風上へ。
口・鼻を覆う
火山灰・有毒ガスを吸わないよう、マスクやハンカチ・タオルで口と鼻を覆う。目はゴーグルで保護。
覚えておきたい火山現象
噴石
大きな噴石は時速100km以上で飛来し、数分で到達。ヘルメットや岩陰での防御が生死を分ける。
火砕流
高温のガスと岩石が時速100km超で流下。遭遇したら逃げ切れない。火口に近づかないことが唯一の対策。
火山ガス
二酸化硫黄・硫化水素は窪地に溜まる。無風の谷間は危険。異臭や頭痛を感じたら即退避。
→ 火砕流・溶岩流・火山灰の違いをもっと詳しく(知識ページ)
事前の備え
- ヘルメット携行:火山に登るときは登山用ヘルメットを。御嶽山では頭部外傷が死因の多くを占めた。
- 防塵マスク・ゴーグル:火山灰や火山ガスから気道・目を守る。
- 警戒レベルの確認:出発前に必ず気象庁の噴火警戒レベルをチェック。
- 避難場所の把握:登山道沿いの山小屋・退避壕(シェルター)の位置を地図で確認しておく。
- 登山届の提出:万一のとき救助の手がかりになる。
⚠ 警戒レベル1でも噴火は起こり得ます。活火山に登るときは常に「噴火するかもしれない」前提で備えてください。
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