どれだけ準備をしても、道迷いや滑落、急な体調不良で行動できなくなることはあります。そのとき頼りになるのが救助と、その費用を支える山岳保険、そして自分の行き先を伝えておく登山届です。装備と同じくらい大切な「もしも」への備えを知っておきましょう。

救助費用はいくらかかる?

警察・消防のヘリ救助は公的機関のため原則無料ですが、悪天候や状況によっては民間ヘリや山岳救助隊が出動します。この場合は費用が自己負担となり、高額になることがあります。

救助の種類費用の目安
警察・消防ヘリ原則無料(公的機関)
民間ヘリ1時間あたり数十万円規模
山岳救助隊・捜索人数・日数に応じ高額化
長期の捜索数百万円に達するケースも

※費用は状況により大きく変わります。だからこそ、こうした出費に備える登山保険・山岳保険の役割が大きいのです。

登山保険の保険料はいくら?

保険会社やプラン内容によって幅がありますが、おおよその目安は次のとおりです。捜索・救助費用の補償額を手厚くするほど保険料は上がる傾向があるため、複数社を見積もり比較するのがおすすめです。

プラン保険料の目安向いている人
日帰り・短期プラン数百円〜1,500円程度年に数回だけ登る人
年間プラン2,000円〜1万円台シーズン中に何度も登る人
山岳会・共済型年会費に補償が含まれる場合あり登山会・クラブ所属者

※金額はあくまで目安です。実際の保険料・補償内容は各保険会社の商品によって異なるため、必ず最新のプラン詳細を確認してください。

山岳保険の種類と選び方

📆短期・登山保険
1日〜数日単位で加入。たまに登る人や単発の登山に向く。
🗓年間山岳保険
年間で継続。何度も登る人は割安。会の共済型もある。
🚁捜索・救助補償
最重要の補償。民間ヘリ・捜索費用がカバーされるか確認。
🏔対象範囲に注意
ハイキング向けは、ピッケル等を使う本格登山が対象外のことも。
⚠ 加入前に「捜索・救助費用が補償されるか」「冬山・縦走が対象か」を必ず確認しましょう。

登山届(登山計画書)を出そう

登山届は、遭難時に捜索・救助を早めるための命綱です。一部の山や活火山では条例で提出が義務化されています。最近はスマホからオンラインで簡単に提出でき、行き先・ルート・下山予定時刻・緊急連絡先を記入します。

記入項目ポイント
登る山・ルート入下山口とコースを具体的に。エスケープ路も。
日程・下山予定下山予定時刻を明記。遅れの判断基準になる。
メンバー・連絡先同行者と緊急連絡先を記載。家族にも共有。
装備・食料非常食・ビバーク装備の有無は救助の判断材料に。

提出した計画は、必ず家族や知人にも行き先を伝えておきましょう。下山連絡をする相手を決めておくと、万一のとき発見が早まります。

よくある質問

救助は無料?
警察・消防ヘリは原則無料。民間ヘリや捜索は高額になります。
保険の選び方は?
捜索・救助費用が補償されるか、登る山が対象かを確認します。
登山保険はどう比較する?
捜索・救助費用の補償上限額/対象山域/保険料の3点で比較しましょう。
登山届は必須?
活火山など義務化の山も。義務でなくても提出を強く推奨します。